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家具で使う塗装の種類は?メリット・デメリットを知ろう
家具に用いる塗装の種類はおもに4種類。
塗装の種類を知っておくと家具を買うときだけでなく、お手入れの際も役立ちます。
本記事では塗装の特徴、メリット・デメリット、お手入れ方法について解説します。
ウレタン塗装
特徴
石油から作られた合成樹脂の一種で、ウレタン樹脂を家具に吹き付けて塗装します。
正式には「PU塗装:ポリウレタン樹脂塗装」と言います。
ダイニングテーブルによく使われる塗装で、表面は硬く光沢がありツルツルした仕上がりに。
メリット
- 耐久性、耐湯性、対薬品性に優れる
- オイル塗装やラッカー塗装に比べてキズ、汚れに強い
- メンテナンスが楽
- 反りや割れが起きにくい
デメリット
- 熱に弱い
- 長期経過すると摩耗してひび割れする場合がある
お手入れ方法
基本は乾拭きのみ。
汚れが目立つ場合は、中性洗剤(食器用洗剤など)をうすめて拭きましょう。
ノーリー
ラッカー塗装
特徴
ラッカーとは、樹脂やニトロセルロースを揮発性の高いアルコールやシンナーで溶かした塗料を指します。
この塗料で塗装することを「ラッカー塗装」と呼びます。
塗装した表面はなめらかで、優しい光沢を放つのが特徴。
ノーリー
メリット
- 塗膜が薄いため木の質感を感じやすい
- オイル塗装に比べて耐久性、耐水性がある
- キズ、汚れはつきにくい
- メンテナンス不要
デメリット
- 熱、水に弱い
- 一度ついたキズや塗装ハゲは修復できない可能性が高い
- 長期使用により劣化して変色することがある
お手入れ方法
乾拭きのみ。
熱や水に弱く変色の原因にもなるので、熱い鍋や水滴の付いたグラスを直に置かないようにしましょう。
UV塗装
特徴
UV塗装は、Ultraviolet rays(ウルトラヴァイオレット・レイズ)を略して呼んでいます。
紫外線を照射することで硬化する樹脂塗料を使って塗装します。
美しい見た目で、鏡面仕上げのような透明感が特徴。
ウレタン塗装より熱や水、キズにも強くキッチン家具にもよく用いられます。
メリット
- 熱やキズに強い
- 高級感がある
- 有機溶剤を使わないので安全
デメリット
- 他の塗装に比べて価格が高い
- キズの修復が困難
お手入れ方法
特別なお手入れは必要ありません。
汚れたら付近などで拭く程度で大丈夫です。
ノーリー
オイル塗装
特徴
植物性のオイルを浸透させて仕上げることを『オイル塗装』といいます。
木の呼吸をさまたげず、優しい塗装のため無垢材家具によく用いられています。
ウレタン塗装と違って、木本来の質感がダイレクトに伝わり経年変化を楽しむことができるのが最大のメリット。
ただし塗膜がほとんどないため、取り扱い面で注意は必要です。
ノーリー
メリット
- 木本来の色や質感がダイレクトに出る
- 経年変化を楽しめる
デメリット
- 熱、水、キズに弱い
- 定期的なメンテナンスが必要
- 部屋の乾燥により反りが生じることがある
お手入れ方法
汚れたら乾拭きしましょう。
もし水が付いたらシミができてしまうので、すぐに拭き取ることが大切です。
またオイル塗装は、1年に1~2回オイルを塗る必要があります。
オイルは『オレンジオイル』が使いやすく、浸透性もいいのでおすすめです。
塗ると落ち着いたツヤが出ます。
スプレー式もあります。
定期的に塗ることで、木を保護することにもなり経年変化を楽しむことができます。
まとめ:塗装は一長一短ある
塗装はそれぞれ一長一短あることがお分かり頂けたかと思います。
特性を理解しておくと末長く使うコツが見えてくるでしょう。
家具を買うときも塗装のことをちょっと気にすると『選び方』が変化するかもしれませんね。
自分でペイントするのも楽しい
家具の塗装が剥げてきたり、色に飽きてしまったときは自分でペイントするのもおすすめです。
なかでもアニースローンのチョークペイントは塗りやすく、初心者にもおすすめ。
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