ソファはバリエーションが多すぎて、選び方に迷う方は多いです。
けれどもし買うならデザインはもちろん、座り心地やサイズも満足いくものを手に入れたいですよね。
本記事では、店頭や通販で購入する際の失敗しない選び方について解説します。
はじめに結論を言ってしまうと『サイズ』と『内部構造』が座りやすいソファを選ぶ上で大切です。
・購入前に注意しておくポイント
・通販でソファを購入するメリット
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目次
ソファを選ぶ際に気を付けるポイントは4つ
②ソファのサイズを確認する
③生地を確認する
④内部構造を確認する
特に大切なのは『サイズ』『内部構造』です。
デザインと価格は人によって好みが変わります。
しかし、サイズと内部構造は座り心地と耐久性に影響しやすいです。
1.ソファのタイプの選び方
まず好みのタイプを選びましょう。
ソファにはタイプが9種類あり、特徴や使いやすさも異なります。
正直ソファのタイプはデザインも関係しますし、好きなタイプを選べば問題ありません。
しかしソファのタイプの特徴はある程度理解しておきたいところ。
パーソナルソファ
パーソナルソファとは1人掛けソファのことをいいます。
ひとりでゆったりと座りたい方や、狭い場所での使用に向いています。
ラブソファ
ラブソファとは2人掛けのソファのことを指し、もっとも普及しています。
2人で座れることを前提としていますが、2.5人掛けと呼ばれる幅広のタイプもあります。
ラブソファは1人暮らしの方にも人気があり、店頭で販売しているソファの中では一番バリエーションがあります。
コンパクトサイズもあり、部屋が狭くても使いやすいものもあります。
3人掛けソファ
3人掛けのソファは幅が2mを超えるものが多く、置く場所を選ぶソファです。
2人で座る場合も間隔を開けて座れるため、圧迫感を感じずゆったり座ることができます。
コーナーソファ
コーナーソファはL字で設置するソファのことをいいます。
部屋の角に配置すれば、落ち着きのある居心地の良い空間にもできます。
隣に座るのではなく、離れた位置で座る事で自然な姿勢で会話もしやすいのもメリットの一つ。
しかしコーナーソファは面積を取るため、広い部屋でないと配置できないので注意しましょう。
カウチソファ
カウチソファは座面の奥行きが長いソファのことをいいます。
別名「シェーズロングソファ」とも呼ばれフランス語で『長椅子』という意味があります。
足を伸ばしたり、横になって休むことができるのでリラックスしやすいのが特徴です。
ソファの中ではくつろぎやすいタイプのため、部屋の広さに余裕があるならおすすめです。
ノーリー
フロアソファ
出典:LOWYA
フロアソファは脚フレームが付いていない、座高が低いタイプのソファのことです。
高さがない分、圧迫感がなく部屋を広く見せる効果もあります。
ローテーブルやこたつとも合わせやすいですが、一般的なソファに比べて『立つ』『座る』の動作がしづらいのがデメリットです。
ソファベッド
ソファベッドは背もたれと肘を倒して、ベッドにもなるソファのことをいいます。
2通りの使い方ができるので便利ですが、一般的なソファに比べて本体内部の構造が複雑です。
そのためソファ、ベッドとして繰り返して使う頻度が高い場合は壊れるリスクは高くなります。
オットマン
『オットマン』はソファとは呼びませんが、ソファと併せて使うので解説します。
使い方はシンプルで、ソファの前に置いて足乗せとして使用します。
ソファの補助として最適ですが、スツールとして単体で使うこともできます。
足置きとしてオットマンを使用する場合はソファの座面と同じ高さを選びましょう。
高さが合わない場合は使い心地が悪くなってしまうので注意が必要です。
2.ソファのサイズの選び方
ソファはデザインも大切ですが、サイズ選びもとても大切です。
サイズ選びは『座りやすさ』と『部屋に問題なく配置できるか』に関係します。
まずはソファの外寸を確認して部屋に置けるか確認しましょう。
その際に玄関に入るか、廊下やエレベーターに入るかの確認も忘れずに行いましょう。
・ソファの内寸(座面の幅と奥行き、背もたれの高さ)をチェックして座りやすさを確認
ソファの配置についてはこちらの記事を参考にしてください↓
ソファの幅は?
上図が標準的なソファの幅です。
幅は肘まで含めていますが、座る部分の座面の幅は1人あたり60cmが目安です。
60cmより大きくなる程ゆったり座ることができますが、その分本体の幅が大きくなります。
限られたスペースでソファを置く必要がある場合は、肘の幅が狭く座面の幅が広いものを選べばゆったり座ることができます。
ソファの高さは?
ソファの高さは座りやすさに直結しますので大切なポイントです。
高さには『座面の高さ』と『背もたれの高さ』の2種類があります。
座面高さについて
床から座面までの高さについて解説します。
高さが低いほど視線が下がり、ゆったりと座ることができます。
反対に座面までの高さが高いほどしっかり座るイメージです。
床から座面までの高さ | タイプ |
20cm以下 | フロアソファ |
30~35cm程度 | ローソファ |
35~40cm程度 | 一般的なソファ |
一般的なソファとして、もっとも座りやすい座面高さは35cm~40cm程度です。
ソファは座面のクッションによっては大きく沈む場合がありますので、多少高くても座ってみるとちょうど良い高さになる場合もあります。
冬、こたつにも合わせて使いたい方は『フロアソファ』がオススメです。
背もたれの高さについて
背もたれの高さ | タイプ |
25~30cm程度 | ローバック |
40~50cm程度 | ミドルバック |
60cm以上 | ハイバック |
背もたれは高いほど、頭部をあずけてリラックスできます。
40cm程度のミドルバックにヘッドレストを取り付けてハイバックにできるソファもあります。
しかし背もたれが高いほど圧迫感が出てしまいますし、低すぎると背中が緊張してゆったり座れなくなってしまいます。
このあたりのバランスを考えたサイズ選びが大切です。
後頭部を背もたれに預けてまったりと座りたい方は、背もたれの高さは45cm以上あると良いでしょう。
ソファの奥行きは?
座面の奥行き | 座った時のイメージ |
45~50cm | まっすぐ姿勢を正して座るイメージ |
50~55cm | やや後傾姿勢〜ゆったり後傾姿勢 |
60cm | あぐらをかいて座れる |
座面の奥行きは一般的に45~60cmくらいまでです。
奥行きが浅いほど姿勢を正して座る為、しっかり座るイメージ。
奥行きが深いとまったりくつろぎやすくなりますが、深すぎても膝の裏側があたって座りづらくなってしまいます。
一般的にオススメの座面の奥行きは50cm〜55cm程度。
人により身長は異なりますので、誰にとってもベストなサイズを出すのは難しいですが、ゆったり座りたいなら55cmはあった方がいいでしょう。
ソファの上でよく体勢を変える、あぐらをかきたい方は座面の奥行きが60cmあると座りやすいです。
3.ソファの内部構造を確認する
ソファの『内部構造』は座り心地だけでなく、耐久性においても大きく影響します。
内部構造は外観だけでは確認できませんので、多くの方は気にしません。
しかし、デザインは良くても内部構造次第で不具合が出やすかったり、すぐに壊れてしまう原因にも。
安いソファほど中身はスカスカ、高いソファほどしっかりしている傾向にあると覚えておきましょう。
内部構造の種類 | 特徴 |
ウェービングテープ | 程よい弾力性がある |
Sバネ | やや硬めで多くのソファに使用されている |
ポケットコイル | フィット感が良く、反発力がある(ベッドにも使われている) |
ウェービングテープ+Sバネ | ほどよい弾力性、耐久性に優れる |
合板のみ | 耐久性は良いが底打ち感がある |
内部構造でベースとなる部分は、高級ソファにも使われている『ウェービングテープ』がもっとも普及しています。
『合板』にウレタンが敷いてあるだけのソファは、お尻の底打ち感を感じやすく座り心地は良くありません。
【内部構造】ウェービングテープ
座面や背もたれの木の骨組みにウェービングテープが張り付けてあります。
ウェービングテープの特徴は、座ったときの音が静かでコスト的にも優れているということ。
しかしウェービングテープといっても素材や太さ、張り方によって座り心地と耐久性が異なります。
一般的にウェービングテープを使ったソファは安物で弱いと思われていますが、一概にそういうわけでもありません。
長期間保証付きの高級なソファでもウェービングテープが使われているものはあります。
【内部構造】ポケットコイル
ポケットコイルのソファは、座ったときのフィット感が得られやすいのが特徴です。
ベッドのマットレスによく使われている素材でもあります。
反発力がある為、好みは別れますがお尻の底打ち感は感じにくく、慣れてしまえば好感が持てます。
【内部構造】Sバネ
Sバネは波状の銅線でつなぎ合わせており、多くのソファで使用されています。
ポケットコイルに比べて反発力はありません。
しかし座面を薄くできる為、幅広いデザインに対応できます。
座り心地はやや硬め。
Sバネとウェービングテープを併用したソファもあります。
4.ウレタンの種類を確認する
ウレタンの種類 | 特徴 |
スラブウレタン | 一般的。密度により柔らかさ、耐久性が異なる |
モールドウレタン | 良質。弾力性、耐久性にも優れる |
チップウレタン | 安価。端材の寄せ集め。かなり硬い |
複層ウレタン | ウレタンを幾層にも重ねる事で座りやすさと耐久性を向上 |
フェザー(鳥の羽根) | 背もたれによく使われる。ソフトな感触 |
ウレタンは安いソファほど『チップウレタン』のみが使われ、高級なソファほどウレタンを複層に重ねて座り心地と耐久性を向上させています。
背もたれにフェザーが使われているソファは背当たり感がソフトで、座り心地も良くオススメの素材の一つです。
スラブウレタン
スラブウレタンは、一枚岩状のウレタンフォームをソファ本体のサイズに合わせて、切り出して作られます。
多くのソファに採用されている素材です。
かたまりをカットして作るのでデザインの自由度は低いですが、ソファのデザインによっては、重ねて使われることもあります。
長期間使っているとヘタリが生じてきますので、なるべく同じ場所に座りすぎないことで、末長く使う事ができます。
モールドウレタン
モールドウレタンは鋳型(金型)の中でウレタンを膨らませて自由に形を作ることが可能。
デザインの自由度が高く、耐久面が優れているのがスラブウレタンのメリットと言えます。
形状をカーブさせて、お尻にフィットしやすい形にできるのも魅力です。
しかしモールドウレタンは金型費用がかかるので、材料コストとしては高くなるのがデメリット。
チップウレタン
チップウレタンとはスポンジ端材を再生して圧縮、接着して作られたものです。
へたりにくいですが、かなり硬いためチップウレタンだけのソファはおすすめできません。
合板ベースの上にチップウレタンだけ敷いてあるソファは硬く、長時間座っているとお尻が痛くなりやすいので、おすすめしません。
複層ウレタン
複層ウレタンは、ウレタンを重ねて座り心地・耐久性を向上させる効果があります。
高級なソファほど、ウレタンが幾層にも重ねられてできています。
フェザー
フェザーを使った背もたれの内部の写真
フェザーとは鳥の羽根のことをいいます。
フェザーはウレタンより更に柔らかく、軽やかな座り心地です。
最近のソファはこのフェザーを使ったソファが増えてきました。
座り心地がソフトで人気がありますが、フェザーは日々のメンテナンスが必要です。
ウレタンと違って、座った時の動きにより内部で羽根が動きます。
動いて偏りが出ることで座り心地が悪いと感じたり、ヘタっていると感じてしまうことも。
時々フェザーを動かしたり、軽く叩いたりして整えることで座りやすさを維持できます。
背もたれにフェザーが使われているソファは背あたり感もよく、背中が痛くなりにくいのでオススメです。
ノーリー
5.ウレタンの密度を確認する
ウレタンの密度は耐久性に関わってくるので、できれば確認したいところ。
しかし残念ながら多くのソファやショップでは密度を公開していません。
むしろ店員でさえ密度を把握してないこともあります。
もし確認できるなら、店員に聞いたり通販へ問い合わせてみるのもいいでしょう。
ちなみに一般的なソファの密度は20~30Kg/m3。
30Kg/m3以上のウレタンは高密度ウレタンと呼ばれ、高級ソファによく使われています。
ウレタン密度は数値が低いほどヘタリやすく、高いほど耐久性が高いと覚えておきましょう。
6,生地の種類を確認する
生地の種類 | 特徴 |
布 | 安価・耐久性は良い・汚れは落ちにくい |
合成皮革 | メンテナンスしやすいが耐久性はそれほど高くない |
本革 | 上質・定期的なメンテナンスが必要 |
生地の種類はおもに3種類。
それぞれにメリット、デメリットがあるため特徴を理解しておきましょう。
布のメリット、デメリット
・低コスト
・座っていても蒸れにくい
・柔らかくソフトな印象
・カジュアル感が強く、本革のような高級感は演出しづらい
・汚れ、シミが付きやすい
・低品質だと毛玉が出来やすい
『布』はお値打ちな価格のソファも多いのですが、汚れやシミが付着しやすくメンテナンスがしにくいというのがデメリット。
このデメリットをカバーする方法があります。
それはカバーリングタイプのソファを選ぶということです。
小さな子供と一緒だったり、犬などペットを飼っている家庭では汚れや毛が気になりますよね。
一度ソファに付いた汚れはなかなか落ちません。
そういった場合でもカバーリングタイプなら洗った理、交換できるのでとても便利です。
合成皮革のメリット、デメリット
合成皮革にはPVC(ポリ塩化ビニール)とPU(ポリウレタン樹脂)の2種類あります。
・多くの合成皮革は中性洗剤を使ってメンテナンスできる
・本革に比べて安価
・バリエーションが豊富
・色誤差がほとんど生じない
・本革に比べると安っぽく見える
・通気性が良くない
合成皮革にはPVC(ポリ塩化ビニール)とPU(ポリウレタン樹脂)の2種類あります。
簡単に説明すると、PVCは安価で表面は硬く、PUはPVCより高価で表面は柔らかいという違いがあります。
本革に近いのはPUで別名フェイクレザーとも呼ばれています。
しかし、PVCは長期間の使用で表面の亀裂が入ったり、PUは湿度の高い場所で長期間使い続けると表面がボロボロになってくる場合があります。
本革のメリット、デメリット
・ほこり、ダニが吸着しにくい
・静電気が発生しない
・通気性に優れている
・経年劣化による色の変化を楽しめる
・質の低い本革もある為、見極めが必要
・定期的なメンテナンスが必要
・水に弱い
本革には主に牛革が使われます。
牛革でも厚さや種類によって価格がかなり変わり、高級ソファほど厚みがあります。
一般的な本革の厚みは1mm程度。
高級ソファは1.4〜3mm程度あります。
店頭で座り心地を確認するときの注意点
店頭で座り心地を確認するときの注意点について解説します。
・太ももは圧迫しないか
・背中は痛くないか
・リラックスできるか
座のクッションは硬すぎず柔らかすぎないか
座のクッションは硬すぎるとお尻が痛くなり、柔らかすぎると深く沈み込んでしまって長時間座っていると疲れやすくなります。
ほどよい硬さがある座面が理想です。
太ももは圧迫しないか
太ももを圧迫して「なんか疲れるな?」と感じる原因は2つ。
それは座面までの高さと、クッションの硬さにあります。
『座面までの高さ』は35~40cm程度が長時間の使用でも太ももを圧迫しません。
また、クッションが硬すぎると太ももとお尻を圧迫して疲れやすくなります。
背中は痛くないか
座って、もたれかかったときに背のクッションが硬いと背中が痛くなってきます。
座面はやや硬めでも良いのですが、背もたれの硬さは柔らかい方が背中がラクでゆったり座れます。
リラックスできるか
リラックスして座れるか確認する方法は簡単です。
靴を脱いで、全身の力を抜いて座り、背もたれにもたれかかるだけ。
自宅にいるつもりで試しましょう。
そしてそのまま最低でも5分以上は座り続けてください。
リラックスできないソファは、身体のどこかが緊張してきたりソワソワしてくるはずです。
しかしリラックスできるソファは同じ姿勢で長い時間座っていてもラクに座っていられます。
失敗しないソファの選び方まとめ
・サイズを確認(室内に搬入できて配置できるか)
・内部構造を確認
・生地の特徴を理解しておく
ソファはデザインと価格が大切です。
しかしそれだけで選んでしまうと買った後に後悔することもあります。
買う前に『サイズ』『内部構造』をよくチェックするだけでも購入後の満足度は大きく変わることでしょう。
おすすめのソファはどれ?
ソファは家具のなかでも特に種類が多く、どれにしようか迷う方は多くいます。
筆者が厳選したソファをご紹介していますので、参考にしてください。
