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窯業系サイディングとは?メリット、デメリットについて解説

オシャレな窯業系サイディング

家づくりで外壁をどうするかという課題は非常に重要であり、失敗したくないと誰もが考えます。

なぜなら外壁は外観を大きく左右するから。そして外観は『その家の顔』そのものです。

一生の住処として建てる家。オシャレだと思う感覚は人それぞれですが、失敗は気を付けさえすれば最小限の失敗に抑える事ができます。

今回は私が家を建てた時の経験を元に『窯業系サイディングのメリットと選ぶ時の注意』についてお話しします。これから家を建てる方の参考になれば嬉しく思います。

外壁の種類

外壁には大きく分けて11種類あります。

窯業系サイディング最も普及率が高い。全体の約80%を占める。柄の種類も豊富。3,000円〜/㎡
金属系サイディングガルバリウム、アルミニウムガルバリウム3,500円〜/㎡ アルミニウム5,000円〜/㎡
天然木サイディング天然木を加工したもの5,000円〜/㎡
樹脂系サイディングPVC(ポリ塩化ビニル製)3,500円〜/㎡
RCコンクリート価格は高い *構造により異なる。
ALC軽量気泡コンクリート5,500円〜/㎡
レンガねん土などを釜で焼き固めたもの価格は高め *種類、工法により異なる。
漆喰消石灰を主原料とした塗料素材、職人の技術レベルにより異なる。
タイルねん土や石を砕いて板状に焼いたもの9,000円〜/㎡
モルタルモルタルを左官ごてで塗ったもの2,000円〜/㎡ *職人の技術による。

 

窯業系サイディングについて

おすすめの外壁はどういう外観にしたいかによって使う材料が異なるので一概にはいえませんが、私は窯業系サイディング一択でした。

採用したのはニチハのキャスティングウッド。一目惚れでした。どういったものか気になる方はこちらの記事をどうぞ。
キャスティングウッド外壁にキャスティングウッドのダークブラウンを採用した感想

 


出典:日本窯業外装材協会

窯業系サイディングは外壁材の中でシェア率が高く、日本の住宅の約80%を占めるといわれています。圧倒的なシェア率です。また柄や種類も多いので自分好みのものを見つけやすいというメリットもあります。

メリットその1・・コストが安い

一番のメリットは他の外壁に比べてコストが安い点です。予算があればレンガやALCなどの選択肢もありますが、限られた予算の中で外壁にお金をかけ過ぎると、家の中にまでお金をまわせなくなる可能性もあります。そうなると本末転倒ですよね・・

我が家もレンガに憧れはありましたが、予算的に断念して選択肢から外していました。

窯業系サイディングを扱っているメーカーはいくつかありますが、ニチハとケイミューの2社がデザインも豊富でおすすめです。
この2社は必ずチェックしておきましょう。

ニチハ公式ホームページ

ケイミュー公式ホームページ

価格はデザインによって様々です。まずはお気に入りの柄や色を見つけて工務店へ確認してみるとよいでしょう。

メリットその2・・デザインの種類が豊富

窯業系サイディングは色や柄の種類が豊富にあります。木目調、レンガ調、タイル調など。またデザインだけでなく、光触媒によって壁がセルフクリーニングにより綺麗に保ってくれるものもあります。

柄、色を選ぶポイント
・いかにも安っぽく見えるデザインもあるので注意
・色や柄の貼り分けは慎重に

デザインの好みは人それぞれですので一概にこれが正解というのはありませんが、中にはいかにも安っぽいものもあります。候補は必ずショールームでサンプル確認しておきましょう。

色、柄の貼り分けについても慎重に検討しましょう。

工務店は2色までは追加料金なしで対応してくれる事が多いですが、貼り分ける場合は特に貼り分けする位置に注意しましょう。

同じ面の中心部だけ縦に色が変わったり、2階部分だけ変わるとチグハグに見えてダサくなってしまう事があります。

逆に組み合わせの仕方によってはカッコよくもできるので、貼り分けする場合は慎重に検討しましょう!

メリットその3・・施工性が高い

窯業系サイディングは施工性が高いのが魅力の一つでもあります。これは職人による技術の差が出にくいという事に繋がるので安心して完成まで待つ事ができます。

レンガやタイル、漆喰は職人のレベルによって完成度の高さが変わる可能性があります。

完成後にイメージ通りになっていないとショックを受けるかもしれません。

しかし窯業サイディングは職人による施工のバラツキが少ない為、完成後のイメージがしやすいのです。こういった点も他の外壁に比べて優位であるといえます。

また施工性が高いので、工期を短縮できるというメリットもあります。

メリットその4・・防耐火性がある

窯業系サイディングは建築基準法に基づく防火性能試験に合格しており、不燃材料や準不燃材料と認められています。

室内から火事になってしまった場合はあまり関係がありませんが、もし隣家が火事になり飛火してきた場合、被害を最小限に食い止める事ができるという事です。

窯業系サイディングのメリットその5・・耐震性がある。

窯業系サイディングの重量はモルタル壁の50%以下なので建物に対する負担が掛かりにくいです。

また一般的な工法である金具留め工法で施工すれば更に耐震性が向上します。これは地震があった時にサイディングが縦横に伸縮する為、地震の揺れからくる負担を軽減してくれるからです。

メリットその6・・通気工法が家を守る

通気工法は、家を守る為に非常に重要な工法です。

通気工法のメリット
・結露を防ぎ家を長持ちさせる
・雨水を外壁の隙間に溜めず外に排出する
・通気層で空気の流れを作り外気温の影響を受けにくくする
・室内の湿気が壁の中に入っても外へ排出する

家にとって湿気は大敵なので室内はもちろん壁の中、床に湿気を溜め込まない事が重要です。

湿気が原因でカビが発生したり窓の結露がひどくなったりします。ひどいと躯体である木に悪影響を及ぼします。

そういった湿気の対策として通気工法はとても重要であるといえます。

窯業系サイディングのデメリット

窯業系サイディングは防水機能がない為、表面に塗装をする事で防水しています。その為、長い期間を経て塗装が薄くなってきます。そうすると水がサイディング自体に染み込み、結果的に変形やひび割れを起こしてしまいます。

そしてサイディングのつなぎ目にあるシーリングというゴムみたいなものも経年劣化します。症状としては新築当初は触るとぶよぶよして柔らかいのですが、長期間経過するとカチカチに硬くなってきます。硬くなる事でヒビ割れが起きてそこから水が侵入して家にダメージを及ぼしてしまいます。

デメリット対策
・シーリングの硬さは定期的に確認する
・10〜15年に一度は外壁とシーリングのメンテナンスを行う

デメリットがあるといえど、メリットの方が圧倒的に上回ります。

窯業系サイディングを選ぶ時に気をつけたい事。

ご紹介した通り、窯業系サイディングはデザインが豊富です。その為どういった柄や色を使うか非常に悩ましいのです。

私は幸いにも最初からニチハのキャスティングウッドを採用すると決めていたから悩まなかったのですが、工務店のデザイナーの方にアドバイスを頂いた事をお伝えします。

記事の内容が、巻頭と重複してしまいますが、まとめるとこうです。

・いかにも偽物感のあるものを選ばない
・貼り分けは最小限にとどめる

この二点を気を付けるだけでも失敗は減るはずです。

いかにも偽物っぽいサイディングは私も見た事があります。

それは遠目で見ても分かるようなレンガ調やタイル調のものです。奥行き感もなく全くリアルでないので、かなり安っぽく見えてしまうなと感じました。

もちろんレンガ調やタイル調でもリアルなものはあると思いますが、見た目だけでなく質感にも気を付けましょう。

貼り分けに関してはやりすぎは絶対禁物です。

追加料金なしで複数のサイディングを貼れるとしても冷静になって考えましょう。

むしろ貼り分けは最小限にとどめる事で外観が整い、見た時の印象が良くなります。