オフィスチェアは、1モデルを開発するのに膨大な時間とコストがかかります。
なかには5,000万円以上の開発コストがかかり、完成まで3年もかかったオフィスチェアもあるんですよ。
なにが言いたいかというと、本当に優れたオフィスチェアは、開発力のあるオフィス家具メーカーのものでないと、満足できない場合が多いということです。
なぜ、パームワークチェアのレビュー依頼を受けた?
Palmwork chair(パームワークチェア)を販売する会社はオフィス家具メーカーではありません。
オフィス家具メーカーのチェアが大好きな筆者は、ぶっちゃけ、前向きな気持ちにはなれなかったのが本音です。
では、なぜレビューすることに決めたのか?
それは期待値が大きいチェアと感じたからです。
個人的にデザインが好みだったからというのもあります。
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目次
評価の結論から
いきなりですが、パームワークチェアの評価について結論から申しますと…
想像以上に高く評価できるポイントがたくさん見つかりました。
一言でいうと、
「バランスがとてもいいオフィスチェア」
といったところです。
パームワークチェアは、とにかく腰がラクなチェアです。
筋肉が緊張せず、疲れにくい姿勢で作業に集中できます。
世の中にはたくさんのオフィスチェアがありますが、ラクな姿勢でデスクワークに集中できるモデルは多くありません。
この点、パームワークチェアはとても優れているといえます。
本気でおすすめです
オフィス家具メーカーの高級チェアが欲しいけど、そこまでお金は出したくない…
と考える方にも、パームワークチェアは本当におすすめです。
オフィスチェアの開発にも携わってきた筆者も、太鼓判が押せます。
アーロンチェアは20万円を超えますし、オカムラなど国内オフィス家具メーカーの高級チェアは10万円以上しますからね…
基本情報
サイズ(最大値) | 幅:66cm 奥行:66cm 高さ:93-98(座面:44-52cm) |
材質 | 張地:ポリエステルメッシュ フレーム:ナイロン、アルミダイキャスト キャスター:ポリウレタン |
組み立て | 必要 |
保証 | 可動部:2年間 可動部以外:3年間 |
販売会社 | 株式会社pow |
日本人の体格にフィットするサイズ
パームワークチェア公式ストアには「日本人のからだにも合う」と書かれていますが、サイズを見て納得しました。
座面のサイズが、平均よりちょっとだけ大きいくらいなのです。
一見すると大きく見えますが、一般的なオフィスチェアよりも2-3cmほど大きいくらい。
海外メーカーの高級メッシュチェアと比較しても、パームワークチェアのほうがコンパクトで日本人の体格にマッチしやすいサイズといえます。
海外のオフィスチェアは、座面の高さが日本人にとって高すぎることはよくあります。
その点、パームワークチェアは座面高さを44cmに設定できるため、裸足でもかかとが床に接地しやすいです。
パームワークチェアはシートの位置を前後に調節できます。
シートを最後方にすると…
背もたれの中央からシート前方まで約42cmでした。
これは、コンパクトサイズのオフィスチェアと同じくらいの奥行きです。
小柄な人でも座りやすいサイズといえます。
くつろぎながら座るチェアではない
パームワークチェアは、ソファのようにくつろげるチェアではありません。
後傾姿勢でも座れますが、本領を発揮するのはロッキング(背もたれを倒さない)せずに、まっすぐに座る状態です。
まっすぐに、ふつうの姿勢で座ったときの腰のサポートはたまらなく心地いいですよ。
メリット・気になる点
メリット
パームワークチェアのいちばんのメリットは腰がラクなところです。
ふつう、メッシュチェアは張地のたわみの影響でランバーサポート(腰部の支え)が効きません。
そのため、ランバーサポートクッションを付けたりするのですが、パームワークチェアはクッションなしでも十分に腰のサポートが効いています。
腰が支えられるため、S字姿勢を保ちながら座ることができるわけです。
気になる点
パームワークチェアはヘッドレストがありません。
オプションでも販売していません。
しかし、後傾姿勢でくつろぎながら作業をしたい人でなければ、それほど気にならないと思います。
先ほど解説したように、パームワークチェアはふつうの姿勢で座る状態が、最高に心地いいです。
まっすぐに座るなら、ヘッドレストは必要ありませんよね。
あと、アームレストの取り付けネジが1箇所というのは気になったポイントです。
一般的にネジは3箇所どめが多いのですが、パームワークチェアは1箇所だけで留めます。
そのため、ネジがゆるむとアームレスト自体がぐらつく可能性が出てきます。
1週間使用してみて、ゆるみは出ませんでしたが、気になったポイントです。
寿命はどれくらい?
パームワークチェアにかかわらず、オフィスチェアは「品質」と「着座時間」によって寿命が違ってきます。
毎日8時間着座するのと、週に8時間だけ座るのでは、劣化のスピードは違いますよね。
品質はいい方がそれだけ長く使い続けられるのは、言うまでもありません。
パームワークチェアは高品質なうえ、BIFMA試験(JISより厳しい試験)をクリアしていますので、かなり長期間使えると推測できます。
着座時間の長さ次第ですが、5年以上は軽く使えるのではないかと。
なお、パーツのなかでもっとも劣化しやすいのは、座面(メッシュ)とガスシリンダー(上下昇降)です。
この2つさえ破損しなければ、5年どころか半永久的に使い続けられるということになります。
パームワークチェアとエルゴヒューマンを比較
メッシュチェアで人気のエルゴヒューマンと比較してみました。
なお、モデルはシリーズでもっとも安いエルゴヒューマンスマートと比較しています。
エルゴヒューマンスマートは、ランバーサポートが独立しているだけあって、腰のサポート力ではエルゴヒューマンスマートに軍配が上がります。
しかし、パームワークチェアも申し分なく腰のサポートは効いています。
どちらも疲れにくさにおいては差はありません。
なお、エルゴヒューマンスマートはアームレストが別売りです。
セット購入すると、パームワークチェアとほぼ同じ値段になります。
機能はどちらも同等です。
大きな違いは意匠性(デザイン)
大きな違いは意匠性の高さと高級感でしょう。
パームワークチェアのほうがアルミを大胆に使っているぶん、高級感があります。
エルゴヒューマンスマートは、独特な形状で見た目の好みが分かれるのは否めません。
座り心地をレビュー
身長169cmの女性と身長180cmが座り心地を体感しました。
いずれも同じ座り心地のよさを体感できました。
腰のサポートが抜群
メリットで紹介したとおり、パームワークチェアは腰のサポートが効いています。
座った瞬間、
「気持ちいい〜」
と声が出てしまったほどです。
背もたれの形状が腰まわりだけ前方にせり出ているため、自然とS字姿勢になります。
S字姿勢は身体に負荷がかかりにくいので、長時間のデスクワークでも疲れにくいです。
太もも、ひざ裏が痛くならない
パームワークチェアは座面の奥行きを調節できるため、指2本分のすき間を空けた状態で座れます。
指2本分空いていると、ひざ裏を圧迫しません。
ひざ裏を圧迫して血流が悪くなるオフィスチェアは意外と多いので、高く評価できるポイントです。
また、シート前方にはウレタン樹脂が入っているため太ももを圧迫しません。
フィット感がとてもいい
ほどよいサイズで、背中が包み込まれるようなフィット感がとてもいいです。
大きくゆったり座るタイプのオフィスチェアとは一味違う心地よさを感じます。
座り心地の高評価ポイントまとめ
座り心地でラクに感じたポイントをまとめます。
写真で丸印を打った部分が、とくにラクに感じた部位です。
- 肩
- 腰
- 太もも
- お尻
この4点は長時間作業をするうえで、疲労度を左右する重要なポイントといえます。
これだけ評価できるポイントが揃っているのは、正直ちょっとめずらしいくらいです。
お尻はラクでも、腰のサポートが弱いチェアは世の中にたくさんありますからね。
体圧分散は優れている?
体圧分散とは、局所に負荷をかけず、お尻全体で荷重を受け止めることをいいます。
つまり、体圧分散できるチェアほどお尻が痛くならないということです。
パームワークチェアは、ご覧のように赤色の面積が少なく、体圧分散に優れているといえます。
ウレタンフォームよりは体圧分散は劣る
体圧分散性能は、基本的にシートがメッシュよりもウレタンフォームのほうが優れています。
ですので、体圧分散するウレタンシートのオフィスチェアと比較すると、パームワークチェアのほうが劣る可能性があります。
首はラク?
パームワークチェアはラクな姿勢で座れるチェアですが、首まで姿勢が整うわけではありません。
とくに、首だけ前にいってしまうスマホ首の人は注意が必要です。
せっかくS字姿勢で座れるチェアですから、アゴを引くよう意識できるといいですね。
デザイン・品質・機能を検証
パームワークチェアのデザイン・品質・機能を検証しました。
デザイン
フレームが細く張地がメッシュのため、軽快な印象を与えます。
アーロンチェアやエルゴヒューマンのような重厚感のあるメッシュチェアとは対照的です。
座面裏にロッキング強弱ノブがないのも、スマートに見えるポイントの一つです。
筆者は数えきれないほどオフィスチェアを検証してきましたが、パームワークチェアは日本人が好むとてもオシャレなデザインだと感じます。
ななめ後方から見ても、うつくしいデザインです。
アームレストはアルミ製で背面でつながっており、高級感があります。
メッキのようなギラツキ感はありません。
背面にはロゴがあります。
リビングに置いてみました。
部屋に自然と溶け込みます。
スッキリしたフォルムは、どんな部屋にも合わせやすいと感じます。
機能
機能 | 説明 |
高さ調節 | 座面の高さを変えられる |
シート前後調節 | 前後方に調節できる |
アームレスト調節 | 高さ、左右、前後調節可能 |
オートバランスロッキング | 体重感知により自動でロッキング強弱が決まる |
ロッキング固定 | リクライニングした状態で固定できる |
背もたれ高さ調節 | 上下に高さ調節できる |
チルト機能は付いていないため、前傾・後傾で作業しやすい状態には調節できません。
ただし、姿勢を正した状態で身体にジャストフィットする調節はすべて揃っています。
高さ調節とシートの位置調節はレバーで簡単にできます。
張地
張地はポリエステルのメッシュ素材で、滑りにくい特徴があります。
滑らないことをデメリットに挙げているメディアもありますが、当サイトではむしろメリットに挙げたいくらいです。
なぜなら、座すべりしないからです。
座っているうちにお尻が滑って前に移動してしまうと姿勢が崩れます。
滑りにくいからこそ、姿勢が安定するのです。
張地はたわみがなく、しっかりピンと張ってあります。
安いメッシュチェアはユルユルですぐにたわみますが、パームワークチェアはそのようなことはありません。
精度の高さを感じます。
座面
座面は前方が垂れ下がり、中央がややふくらんでいる形状です。
腰深く座りやすい形状といえます。
前垂れした形状なので、太ももを圧迫しません。
シートの下は空洞になっているので、写真の矢印の部分にホコリが溜まりやすいです。
しかし、この点はオカムラやハーマンミラーなどブランドの高級チェアでも同じことがいえます。
背もたれ
背もたれは大きく、180cmの男性が座っても肩の上まで高さがあります。
背もたれは7段階で5cm高くできます。
この機能によって、よりゆったり座れるようになるということはありません。
どちらかというと、腰のサポート位置を調節するための機能だと感じました。
背もたれの上部にちょうど手を掛けられました。
ロッキング
背もたれは130度までロッキング(リクライニング)します。
4段階で固定できるため、休憩する際にロッキング固定して上半身を伸ばすと、リフレッシュできます。
なお、ロッキングの強弱は座った人の体重を感知して自動で強さが決まるオートロッキングとなっています。
アームレスト
アームレストは本体に合うデザインで、一体感があります。
腕を置くことで、肩にかかる負荷を軽減できます。
長時間座るほど、アームレストのありがたみが分かります。
自分に合う高さに調節できます。
最小高56cmから、最大高さ66cmまでの範囲で調節できますので、低身長から高身長まで幅広くフィットしますよ。
パッドの素材はポリウレタン樹脂です。
ナイロン樹脂と違って、熱と冷たさを感じにくいメリットがあります。
写真のとおり、アームレストは上下左右・前後に位置調節できます。
これだけ調節できるなら十分です。
なお、調節する際はやや硬く感じます。
腕を置いているうちに簡単にズレてしまうくらいなら、多少調節が硬いほうが都合はいいです。
アームレストのフレームはアルミ製で高級感たっぷりです。
注目ポイント
アームレストがデスクの下にすっぽり収まります。
これはかなり便利です。
デスク下に収納できれば、部屋の動線をジャマしませんし、見た目もスッキリします。
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脚ベース
角がないため、足をぶつけてもケガしにくい形状になっています。
脚ベースの裏側を見たところ、リブ(補強)がしっかり入っていました。
重量制限が136Kgという丈夫さに納得です。
キャスター
キャスターは直径60mmで上部カバーのないデザインです。
車輪はポリウレタンなので床を傷つけにくいメリットがあります。
品質は?
パームワークチェアの品質はとてもいいです。
樹脂の仕上げをみても、精度の高さを感じました。
本体でもっとも負荷がかかるシートも、ていねいに座カバーに取り付けられています。
アルミ部分もキズやへこみの症状はありませんでした。
耐久性の高さ
パームワークチェアの重量制限は136Kgとなっています。
一般的に、オフィスチェアの耐荷重は80Kg~100Kgくらいなので、かなり頑丈といっていいでしょう。
JOIFAの安全性評価基準に準じているかは不明ですが、BIFMAの強度試験をクリアしている点は評価できます。
検証結果:コスパはいいのか?買って満足できる?
パームワークチェアは安くありません。
しかし、価格以上の価値を十分に感じられるスペックであると高く評価できました。
コスパはとてもいいといえます。
返品保証がある
購入してどうしても合わない場合、120日以内なら返品できる保証が付いています。
パームワークチェアはこんな人におすすめ
パームワークチェアは以下のような人におすすめです。
- 腰に負担をかけずデスクワークしたい
- 長時間座っていたい
- オシャレでコスパのいいオフィスチェアがほしい
- メーカーの高級オフィスチェアが欲しいけど予算はかけたくない
腰がラクなので、長時間座っていても疲れにくいのはパームワークチェアならではの魅力です。
サイズ調節を細かくできるため、どんなサイズのチェアが合うか悩んでいる人も、ぜひチェックしてみてください。
自分にフィットする高さに簡単に調節できますよ。
また、オフィス家具メーカーの高級オフィスチェアが欲しいけど、予算はそこまでかけたくない方にもおすすめです。
価格のわりに高級感があるので、実物を見るとコスパの高さを感じますよ。
おすすめしない人
残念ながらおすすめしない人は、以下のタイプになります。
- 185cm以上のガッチリ体型の人
- ゆったりと後傾姿勢でデスクワークをしたい人
パームワークチェアのサイズは、けっして大きくありません。
そのため、大柄な人が座ると座面がきゅうくつに感じる可能性があります。
筆者は180cmで体重83Kgありますが、きゅうくつには感じませんでした。
しかし、これ以上大柄だときゅうくつに感じるだろうという見解です。
また、パームワークチェアは後傾姿勢でゆったりと座るのには向きません。
前傾でもなく、ふつうの姿勢で座るのに最高のパフォーマンスを発揮するチェアです。
組み立ては簡単?
組み立てはとても簡単です。
正直、
「たったこれだけ?」
と思うくらいラクに組み立てできました。
写真の状態で届きます。
パーツは全部でこれだけです。
座裏金具はシートに取り付いた状態になっています。
ネジを取り付ける箇所は、全部でたったの5箇所です。
ネジの取り付け位置に迷うことがないほど簡単です。
背もたれの取り付けは、椅子の上に置いたら作業しやすかったです。
パームワークチェアの口コミ
購入者の口コミを公式サイトから引用して紹介します。
とにかく多機能です。可動部分が多く、個人的には手すりが前後左右に動く部分がお気に入りです。またロッキングがある点もチェアを選ぶ上では必須要件だったので嬉しいです。 なのにパーツは少なく、ネジはなんと5つだけで組み立てが30分ほどで終わった点もプラスポイントでした。
元々1万円のワーキングチェアを使っていましたが、差が歴然でした。太ももへのフィット感とちょうど良いシートの反発感で腰への負担が減り、長時間在宅をしても腰が痛む事が無くなりました。 またリクライニングや座面の前後移動が細かくできるため、その日その日自分に合った体勢での仕事ができるため、週3の在宅勤務も捗りそうです。
リモートワークで長時間(4時間以上継続して)座っていても全く疲れがなく驚きました。特に椅子が腰を支えてくれている感じが疲労の軽減につながっている気がします。
数あるコメントでもっとも目立ったのが「腰がラク」です。
当サイトでも徹底的に検証した結果、形状と構造によって腰に負荷をかけない設計であることを確認しています。
悪い口コミは?
粗探しするわけではないですが、ネットで調査したところ悪い口コミは見当たりませんでした。
オフィス家具メーカーのチェアではありませんが、満足できる1脚だと断言できます。
パームワークチェアはどこで買える?
パームワークチェアを購入できるのは公式ストアのみです。
楽天市場などモールでは販売していません。
いちばんお得に買う方法
パームワークチェアをもっとも安く買う方法は、クーポンコードを利用して購入することです。
当サイト限定のクーポンコードがありますので、ぜひご利用くださいね。
5,000円安く買えますよ。
・他のクーポンと併用できません
セール期間中はさらに安く買える
公式ストアでセールを開催している場合、クーポンコードを利用するよりも安く買えます。
なかなかセールは開催しませんが、10%引きで購入できるため、かなりお得です。
まとめ:姿勢がラクなチェアは長時間作業にも最適です
パームワークチェア、いい意味で期待を裏切ってくれました。
「これほど腰がラクだとは…」
姿勢が自然とS字姿勢になることで疲れにくくなり、長時間のデスクワークにも挑めます。
非オフィス家具メーカーのオフィスチェアは正直好まない筆者が、納得した1脚です。